[発生期]
夏~秋。国内では、おそらく年一化性。熊本県での発生消長データによると、♀の発生のピークは10月。
[寄主・訪花植物]
イネ科植物への狭食性種。熊本県の記録では、イネ科のセイバンモロコシへの訪花例が多い。
[生息環境]
農耕地を中心とした里地里山環境。半自然草原地帯においても採集例がある。
[営巣習性]
地中に営巣し、ときに集団で営巣する。
[その他]
国内では、九州本土(福岡県、長崎県、大分県、熊本県)から記録されている。かなり稀な種と思われたが、近年、福岡県各地の平地から記録が相次いでいる。局所的とはいえ、福岡県内の平地には、広く生息しているのかもしれない。
[参考文献]
- Hirashima Y. (1961) Monographic study of the subfamily Nomiinae of Japan (Hymenoptera, Apoidea). Acta Hymenopterologica, 1(3): 241-303.
- 三田敏治・叶和喜 (2015) 福岡県で再び確認されたエサキコンボウハナバチ. Pulex, (94): 670.
- 三田敏治・西谷光平(2021)エサキコンボウハナバチの集団営巣. Pulex, (100): 889-891.
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村尾竜起 (2017) 大分県の草原地帯からエサキコンボウハナバチを初記録. 大分自然博物誌-ブンゴエンシス-, 2: 98.
- 村尾竜起・岩田眞木郎 (2009) エサキコンボウハナバチの新分布地および若干の生態的知見. 中国昆虫, (23): 61-64.
- 上森教慈・西谷光平(2020)福岡県におけるエサキコンボウハナバチの追加記録. KORASANA, 95: 18.