ケブカコシブトハナバチ                                  Anthophora villosula Smith, 1854

[発生期]

春~初夏。年1化性で、成虫で越冬する。4~5月に多い。

 

[寄主・訪花植物]

広食性のため、さまざまな花を利用するが、舌が長いため、蜜腺の長い花を好む。人里に多いレンゲ、シャクナゲ、ツツジ類、ナツグミ、ナタネ等をよく訪花する。

 

[生息環境]

平地~山地。日本各地では里地に多い。オープンランドでよく見られる。

 

[営巣習性]

切り立った斜面、土壁などに営巣し、しばしば集団で営巣する。

 

[その他]

北部九州では普通種。

 

[参考文献]

  1. 鳥潟恒雄(1931)ケブカハナバチ(新称)に就いて. むし, (4): 92-96.
  2. 前田泰生・宮永龍一 (2018) ケブカコシブトハナバチの若干の生態的知見. 中国昆虫, (31): 7-12.
  3. 宮本セツ(1960)Anthophora属花蜂2種の訪花性. AKITSU, (9): 53-58.
  4. 長瀬博彦(2022)「日本昆虫目録」第9巻第3部に載っているハチの追加情報. すがれおい, 2: 13-16.