キヌゲハキリバチ                                          Megachile kobensis Cockerell, 1918

[発生期]

 主に夏。年1化性(部分的に年2化性)。

 

[寄主・訪花植物]

海浜植物のハマゴウが、主要な花粉源。

 

[生息環境]

主に海浜に生息する。砂浜だけでなく、礫浜でも見られる。福岡県内の海浜では、ふつうに見られる。

 

[営巣習性]

砂地に営巣する。巣は、海浜植物の株際あるいは枯葉の下などに掘坑して造られる。

 

[参考文献]

  1. 郷原匡史・前田泰生・日浅雅也 (1993) キヌゲハキリバチに関する若干の生態的知見. 中国昆虫, (7): 29-34.
  2. 前田泰生・皆木宏明 (1999) キヌゲハキリバチの巣の構造. ホシザキグリーン財団研究報告, 3: 165-172.
  3. 前田泰生・北村憲二・松本圭司・宮永龍一 (2004) 海浜における送粉生態系の保全に関する研究 2. 山陰地方の海浜性植物ハマゴウ (クマツズラ科) における有剣類の送粉様式. ホシザキグリーン財団研究報告, 7: 275-303.
  4. 村尾竜起 (2015) 福岡県北西部の海浜における有剣ハチ類の記録. つねきばち, (27): 33-50.