[発生期]
夏~秋。
[寄主・訪花植物]
ゴマ、クズ、クロタラリア、ハマゴウ、ハマナタマメなどから訪花記録がある。大型マメ科植物が主な花粉源と思われる。
[生息環境]
主に海浜や河川敷といった環境に生息する。福岡県では、近年、礫浜から採集されている。
[営巣習性]
北部九州では稀な種。砂地に営巣することが知られているが、キンモウアナバチの古い巣坑やノネズミの旧坑を利用する例も報告されている。育房の素材として、クズの葉を利用することが知られている。
[その他]
近年、北方へ分布を拡大しており、東北地方からも記録されている。
[参考文献]
- 岩田久仁雄 (1980) 昆虫を見つめて五十年 (IV). 261pp.
- 郷右近勝夫・前田泰生(2020)キバラハキリバチの宮城県と島根県からの採集記録. ホシザキグリーン財団研究報告, (23): 281-282.
- 前田泰生 (2004) ハチ目ハキリバチ科キバラハキリバチMegachile xanthothrix Yasumatsu et Hirashima, 1964 (島根県環境生活部景観自然課編「改訂しまねレッドデータブック」所収): p. 114.
- 村尾竜起 (2011) 福岡県におけるキバラハキリバチおよびシロスジコシブトハナバチの分布記録. 日本生物地理学会会報, 66: 257-260.
- 村尾竜起 (2012) 福岡県におけるエサキムカシハナバチおよびキバラハキリバチの追加記録. Pulex, (91): 597-598.
- 室田忠男 (2013) 福井県蜂類分布資料. あられがこ, (51): 15-19.
- 室田忠男 (2014) 福井県蜂類分布資料. あられがこ, (52): 4-12.
- 長瀬博彦 (2014) キバラハキリバチ. 日本産ハナバチ図鑑 (多田内修・村尾竜起 編): 302. 文一総合出版, 東京.
- 安松京三 (1931) Megachile kobensis Cockerell及びM. perfervida Cockerellに就いて. Insect World (昆虫世界). 35: 150-158.